review 0055 : ヴァーダント / Verdant
【香水名】 ヴァーダント / Verdant
【ブランド名】メゾン レクシア / MAISON LEXIA
【発売年】2020年10月1日
【パフューマー】非公開
【香りのノート】フレッシュグリーンフローラルノート
【キーとなる香り】
T:レモン、ライム
M:ミュゲ、ハニーサックル
L:サンダルウッド、ムスク
【レビュー対象商品】オードトワレ 50mL ¥13,500(本体価格)
※レビュアーが実際に試香した製品のみ記載しています。価格はレビュー当時のものです。
【オフィシャルサイト】
https://maisonlexia.com/fragrance/
10月1日発売の『ヴァーダント 』。メゾン レクシアの新作フレグランスです。メゾン レクシアと聞くと『オラクル』などのスキンケアを思い浮かべる方も多いのではないかと思います。植物の持つ特有の力に着目し、理想の製品の為に北海道の旭川に自社農場「ルナ ファーム」と「エキス工房」を創設し、ミネラルが豊富に含まれた天然の湧き水が溢れる大地で原料となる植物を栽培し、原料から厳選したそのエッセンスを製品に存分に生かしています。そして2001 年の創業以来、メイクアップ、パーソナルケアの他に革製品・香水なども発表しています。
さて、メゾン レクシアのフレグランスは「使う人自身が優雅な心になれること」をコンセプトに創作されています。
2020年秋の新作フレグランス『ヴァーダント』はどの様な香りでしょう?
スプレーした瞬間、ややグリーン香を感じるシトラスノートが鮮やかで、その第一印象に瑞々しさ、心地よさを感じる方が多いのではないでしょうか。爽やかな動きのある香りに身体中がグリーンのエネルギーで生き生きと満たされて、優しい気持ちと元気が湧いてくるような気がします。
そしてミドルノートは、ミュゲとハニーサックル。ピュアで清潔、透明感と同時にフェミニンな魅力を感じさせるホワイトフローラルノートです。春の朝、木陰に咲くその年初めてのミュゲ(スズラン)の花を見つけた朝の様な、驚きを覚える様な清々しく優しい気持ちになるフローラルの香り。
ラストノートはサンダルウッドとムスクで、品の良いウッディムスクノートにまとめられています。 かすかに残るトップノートのシトラス、ふわりと立ち上がるミドルノートのフローラルな部分も最後まで楽しめて、万華鏡の様な表情のあるラストノートです。
『ヴァーダント 』とは「新緑に覆われた、緑の茂った、青々とした、若草色の、未熟な、芽吹いたばかりの」という意味で、その名の通り、青々とした豊かな自然の中にいる様な感覚を楽しめる香りです。一足早く試す機会を頂いたこの夏、酷暑の日にも胸元に1スプレーすれば、高原の避暑地を旅する様な気持ちになれました。
どの年代の方にも、どの様なファッションにも似合う『ヴァーダント 』の香り。装いのどこかに、軽やかなスカーフやたっぷりしたスカートなど、揺れるアイテムを取り入れたり、いつもより彩度の高い口紅を塗るなど、香りと共に体感や見た目でも優雅さを取り入れるたくなるエレガントな香り。
メゾン レクシアは、日本のものづくりの発想・文化を基に、現代の感性に調和させた新しい価値を創造し、世界へ発信しています。日本人が日本を見つめ直している今、日本発祥のメゾンとして、既成概念にとらわれない独創的なメゾン レクシアのクリエイションを、まず香水から体験してみてはいかがでしょう。
レビュアー 地引 由美 Yumi JIBIKI 2020年10月