” My beloved perfume 2024 今年の私の最愛香水 ” 発表です
街の賑わいが最高潮のこの時期。恒例の ” My beloved perfume 2024 💓 今年の私の最愛香水 ” を発表いたします。
香水がその香りを纏う人と結びついたとてもパーソナルなものですから、香りの魅力とともに、会員様のその一年の様子が愛おしく感じられ、私自身も毎年とても楽しみにしております。今年も私たちの心を打つ素晴らしい香水を生み出したパフューマー、ブランド、PR、販売員、フェア等を開催された百貨店、小売店、オリジナルのイベント企画を実現された香水販売店のオーナー、ディストリビューターの皆さま、そして評論家、ジャーナリスト、メディア、編集者の方々など、全ての香水に関わる皆さまのご尽力に、改めて感謝申し上げます。
そしてご一緒にたのしく過ごすことができた、香水を愛する皆さまに心からお礼申し上げます。
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”My beloved perfume 2024 💓 今年の私の最愛フレグランス”
※今年もご投稿を受け付けた順番に掲載させて頂いております。
※掲載画像も筆者の方に撮影して頂いております。
【1】
2024年、とても暑い日々が続きました。
汗なんてほとんどかかない、と謎の自信さえ持っていたのに、かーっと熱くなり体中汗をかく。これまでの人生でこんなに毎日、汗で不快になるとは思ってもみませんでした。
昨年に引き続き仕事のポジションも変わらず多少慣れ、院内を歩き回るのも少し余裕も出てきました。組織のトップが変わり管理者と共に院内を巡回することも多く、さらに身に付けるものには慎重になりました。
そんな折、そして立ち寄ったGUERLAINで相談したのはミントの香り。
AQUA ALLEGORIA HERBA FRESCA
スペアミントの瑞々しいさわやかさと青々としたグリーン、素足で触れたらひんやりとしそうなイメージに包まれ、自然に呼吸が深くなるのを感じました。
これを朝の身支度の時にたっぷりとボディーに纏い、気合を入れました。
暑くて体調が悪くなりそうなとき、これはもしやお年頃のホットフラッシュというものかもと気づくのですが…。
職場で様々な案件に頭を悩ませ疲れ果てた時や自分のデスクに戻ってホッとした瞬間。お財布にもこのムエットをいつも入れていたので、お稽古のお月謝をお渡しした際先生から、いい香りがすると言ってもらえたり。
この1年の大半はこの香りに包まれていました。
さらにこの香りのよいところは夕方になると他の香りをレイヤードしても全く邪魔にならず、むしろこの香りがスパイスのような役割をしてくれるところだと思いました。
ですから仕事帰りには様々にトライしてみたい香りを纏って自分の部屋を出るのでした。
気分の切り替えにはよい習慣になりました。
以前はより多くの情報を得て、その中から最適なものを得たいというエネルギーにあふれていたのですが、最近はほどほどで良いと感じるようになりました。ご縁やタイミングのあった中から自分の良いものを愛でる。時間や能力の限界がある中で極めたいという欲はまだ消えないのが時々厄介ですが。今年はこの香りと共にさわやかに活気を得て日々を過ごすことができたように感じます。
00017122017 A 008 Ayako KIMURA
【香水名】アクア アレゴリア ハーバ フレスカ / AQUA ALLEGORIA HERBA FRESCA
【ブランド名】ゲラン / GUERLAIN
【発売年】1999年
【パフューマー】ジャン=ポール・ゲラン、ティエリー・ワッサー、マチルド・ロラン
【香りのノート】アロマティックフレッシュ
【香りの構成】スペアミント、グリーンティ
【オフィシャルサイト】
https://www.guerlain.com/jp/ja-jp/p/aqua-allegoria-herba-fresca-eau-de-toilette-P014392.html
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【2】
今年の私の最愛香水はドゥシタのラ ドゥサー ドゥ シアムです。
ドゥシタとの出会いは今から5、6年前。
まだ日本上陸していなかったので情報もなく香りのイメージで描かれた美しい絵に惹かれフルール ドゥ ラリタを取り寄せてみることに。
生花のようなクセも感じられ綺麗なだけではないこの香りをとても気に入りました。
その時タイの民族衣装を纏った女性が描かれたカードが同封されていて、こちらもおすすめってことかな?次はこの香りも試してみたいと思いました。
オフィシャルサイトで期間中にボトルを購入すると好きなトラベルセットをもらえるという太っ腹キャンペーンの時にラ ドゥサー ドゥ シアムをいただきましたが、その時はイランイランが中心だったのでそこまで好きではなくしばらく手に取っていませんでした。
今年初め久しぶりに試したら好みが変わったようで「あれ?好き」
ボトルを迎えるまで数年かかりました。
幸福が支配する天国の楽園を意味する「ドゥシタ 」
香り、色、絵が一体となったピサラさんが創り出す世界。
ジュースにはそれぞれの香りに合う色がつけられているのですが、どれもまさにこの色!
この香りはクローブがアンニュイな暮れゆく空を暗示
私はバイオレットリーフから海藻を感じるので海藻→潮→塩→汗ばんだ肌
湿度が高い南国の庭に咲く花々の蜜や硬い茎
地球に差し込む光から生まれる色と共鳴する夜の入口の庭
ロングラスティングでないところも暗くなる前の限られた美しい時間のよう。
00027072020 D 014 Ami MATSUGAKI
【香水名】ラ ドゥサー ドゥ シアム / LA DOUCEUR DE SIAM
【ブランド名】パルファン ドゥシタ / PARFUM DUSITA
【発売年】2017年
【パフューマー】ピサラ・ウマヴィジャニ / Pissara UMAVIJANI
【香りのノート】フローラル スパイシー
トップノート:フランジパニ、チャンパカ、バイオレットリーフ
ミドルノート:バニラ、ローズドゥメ、イランイラン
ラストノート:シナモン、アンバーグリス、チャルードバーク(=カバノキ科 / タイ産)、サンダルウッド
【オフィシャルサイト】
本国公式サイト
https://www.parfumsdusita.com/
NOSE SHOP
https://noseshop.jp/products/dus-pf-ds?srsltid=AfmBOooVgTI0G11P2RNIVSlMhBxHxfYqszGDb_-xvClali3LXAaJq4M2
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【3】
海底でじっと静かにしていたかと思うと、グンと水面に泳ぎ上がり尾鰭でパシャっと水しぶきを上げたり、行き交う船にいたずらしたり。人魚は水の中では自由自在。私の2024年も潜水しているような、そのような1年でした。香りの好みもいつもの年とはだいぶ異なり、どちらかというと苦手な部類にないるアクアティック・マリンのこの香りを手に取ることが多かったのは自分でも驚いていました。香りの構成を見てもどの香料が特に強調されていると言うこともなく、全体から感じるのは海水のミネラル香?そしてそれだけではなく、卵を割った時のその殻のような香り、カルシウム香とも言うのでしょうか、それを感じるのです。そこからイメージは時間を遡って、小学生の時に海岸で貝殻を拾った思い出につながります。巻き貝の造形の面白さ。桜貝の脆さ、危うさ。自然の力を感じつつ、この香りを纏う時に、大好きな作家で、スイスのバーゼルまで彼の作品を観に行ったこともあるアルノルト・ベックリンが描く人魚のようにエネルギッシュに人生を謳歌したいと思うのです。
La causette parfumée 代表 Yumi JIBIKI
【香水名】シレニス / SIRENIS
【ブランド名】リキッド イマジネール / LIQUIDES IMAGINAIRES
【発売年】2022年
【パフューマー】ソニア・コンスタン、マリオン・コステロ
【香りのノート】 アクアティック・マリン、フローラル、ムスキー
トップノート:ベルガモット、クラリセージオイル、カルダモン、マリンアコード
ミドルノート:ドリフトウッド、ローズ、トランスパレントフラワー、ジュネ、サンダルウッド
ラストノート:アンバー、ムスク、インドネシア産パチョリオイル、オークモス、ヴェチバー
【オフィシャルサイト】
本国公式サイト
https://www.liquidesimaginaires.com/collections/les-eaux-des-bermudeshttps://www.liquidesimaginaires.com/collections/les-eaux-des-bermudes
ART EAU
https://arteau.jp/collections/liquides-imaginaires/products/sirenis