review 0029 : ロマンス / ラルフ ローレン
【香水名】ロマンス / ROMANCE for Woman
【ブランド名】ラルフ ローレン / RALPH LAUREN
【発売年】1998年
【パフューマー】ハリー・フレモント / Harry Fremont
【香りのノート】フレッシュスパイシーフローラル
【香りのポイント】ローズ フリージア ロータス
【レビュー対象製品・価格】オードパルファム 100ml 13,500円(本体価格)
※レビュアーが実際に試香した製品のみ記載しています。価格はレビュー当時のものです。
あぁ・・・いい香りだね。初めて、好きな男性に褒められた香り、ROMANCE。香水のネーミングのままだわ!さすが、ROMANCE、なんて嬉しかった記憶が蘇る。
子どもの頃、ラルフローレンの洋服を親が着させてくれて、中学生の頃になるとラルフローレンのあらゆるものにはまり、メンズ香水のサファリは、ただ眺めるだけの為に購入してもらったことも。
ROMANCEと出会ったときは、コレコレ!これなの!まさに探していた私の香り、と大感動して毎日纏い、様々なサイズを購入し、部屋のあらゆる場所に置き、海外旅行の際に空港で目にする特別なボトルサイズを見付けては、幸せな気持ちで購入していた。というと、過去のものになってしまうが、現在もあらゆるシーンに登場する大切な香水である。
アメリカのデザイナー、ラルフローレンの香水。何だかんだ言って、王道で秀逸なものばかり。やっぱり、ラルフっていいわよね、とあらゆる香水を渡り歩いていても常にそばにいる安定の存在である。
ラルフローレンブランドの数種のlabelが象徴するように、これは心にしっくりくる、とか、どれだかにハマる、独特のスタイルがある。そこが好き。
ROMANCEの香りの全体的印象は、香りの奥の方に、ピンク色の睡蓮が咲く瑞々しい泉から新鮮な水が静かに湧き出ているイメージが浮かぶ。
まずスプレーすると、春の麗らかな新芽の季節、ジンジャーやレモン、ローズがその開花を促すのではないかと思うほど、エネルギーが弾ける香りやってくる。しばらくすると、百合、カーネーション、ヴァイオレットにロータスのハーモニーが、梅雨の湿度をみずみずしくし、優しいドライ感とさらりとしたパウダリー感をもたらしてくれる。雨のしずくが葉の上で弾み、きらきら輝く様が感じられる印象も。そこから、夏の暑さをクールに仕上げてくれるマスキュランな一面をのぞかせてくれる。
そして、しっかり香りが肌になじみ、モスとホワイトムスクの温かみが肌寒さ感じる秋に一枚ベールをかけてくれて、いまだ飽きることなく存在感をみせる。
ラストは、引き続き華やかさを残し、パチュリが冷静さ静けさを表現し、まるで小雪が深紅の椿にふんわりと積もっているような、そんな空気感を纏っている感覚をおぼえる。
そう、どの季節に纏ってもぴったりな香りなのである。季節を選ぶ香りは多いが、一年中纏える香水。
その中でも、個人的におすすめの季節は、梅雨から夏にかけて。
湿度や水、暑さにとてもなじみ、艶をだしてくれる。たとえ汗をかいても、上手にROMANCEがあなたらしさを引き出してくれるので心配はいらない。より、あなたが魅力的になっているはず。ぜひ、ご自身のお肌でも試してみてほしい。
そういえば、褒められたあの時も、この季節だったかもしれない。
うん、やっぱり大好き、ROMANCE。
レビュアー 五郎丸 惠 Megumi GOROMARU 2018年9月