La causette parfumée vol.19
『La causette parfumée ラ コゼット パフュメ – 香りのおしゃべり会 』(通称ラコゼ)第19回が2018年11月25日(日)に恵比寿の日仏会館にて開催されました。
まず初めの香水のパートでは、欧米の香水ブランドと日本の香水ブランドの香水を対比させての試香です。『緑茶』、『桜』、『日本酒』というテーマで2種類ずつの香水をセレクトしました。『グリーンティ / エリザベス アーデン』と『ORIBE(織部) / PARFUM SATORI』。『ラブリー チェリー ブロッサム / ゲラン』と『SAKURA / MIYA SHINMA
』。『スティル バイ ジェニファー・ロペス / ジェニファー・ロペス』と『花見酒 / J-SCENT』の香りをそれぞれ比較しながら、同じテーマでのクリエーターの視点や香りの表現、文化の違いを感じることが出来ました。
試香の後は、ゲスト講師としてお招きさせて頂いた狂言方和泉流能楽師 九世野村万蔵様から日本の伝統文化と狂言についてお話をお聞かせ頂きました。
日本の芸能の始まりから、時代と共に様々に枝分かれし、消え去ってしまった芸能のことなど。初めて聞くお話に、驚きや発見がたくさんあります。
さらには、『能』『狂言』『歌舞伎』の違いを言葉での解説だけでなく、檜舞台の上で演じるごとく見せて下さいました。
間近で感じる迫力に圧倒されました、とおっしゃる参加者の皆様。
「狂言には『香り』という言葉は出てきません。『におい』は出てきますね」とのご説明のあと、酒の美味しさや「におい」まで表現するような動きを実際に行なってくださいました。
小学生のお子様も一生懸命にメモを取っています。この日に覚えたことを、翌日学校でお友達にご披露されたそうです。
「ギリシャ悲劇は、劇場も台本も残っていますが、衣裳は失われ、演じる俳優もいなくなった為にどのような発声方法だったのかも今はもうわかりません。天災や戦争が起こっても、装束や面、そして伝統を必死に守ってきた先祖を思い、私は大きな時間の流れの中で、私だけが担うことのできる役割を与えられた一つのピースだと自分自身を思うことにしています」とのお言葉に深く思うところがありました。
九世野村万蔵様、素晴らしいお話を有り難うございました。
2019年1月6日(日)には、 国立能楽堂にて『萬狂言 冬公演』が開催されます。午前中はお子様でも楽しめる内容とのことです。公演情報詳細はこちらからご覧ください。
和泉流野村万蔵家 萬狂言 公式WEB SITE 公演情報
http://yorozukyogen.jp/tools/performance.html
ラコゼにご参加された皆様と国立能楽堂の客席でお会いできますことを、たのしみにしております。
和泉流野村万蔵家 萬狂言 公式WEB SITE
http://yorozukyogen.jp/
ORIBE(織部) / PARFUM SATORI
http://parfum-satori.com/jp/collection/oribe.html
SAKURA / MIYA SHINMA
http://miyashinma.fr/jp/parfums/sakura.html
花見酒 / J-SCENT
http://luz-store.com/shopdetail/000000000115/j-scent/page1/recommend/