ラ コゼット パフュメ – 香りのおしゃべり会 第31回 – La causette parfumée vol.31
『La causette parfumée ラ コゼット パフュメ – 香りのおしゃべり会 』(通称ラコゼ)第31回が、2020年1月25日(土)に公益財団法人 国際文化会館(六本木)にて開催されました。2020年最初のラコゼは “「イノベーター」で読むアパレル全史 – 流行を創った変革者に学ぶ – ”(日本実業出版社)を上梓された、服飾史家/ 株式会社Kaori Nakano 総合研究所代表取締役 / 昭和女子大学客員教授 の中野香織氏をお招きし、ご講演をお聴きしました。
まず開会の挨拶に続き、ラ コゼット パフュメ オーガナイザーの地引 由美から注目フレグランスとして、ÉDIT(h) エディットのオードゥパルファンの中から、 Earl Grey(アールグレイ)と Reminisce(レミニス)が紹介されました。
1905年創業の印象商品の老舗の6代目社長であり、フランスにて ÉDIT(h) をローンチされた葛和 賢太郎 氏もまた鮮烈な「イノベーター」であるということで、この日のテーマに相応しいフレグランスブランドです。すでにフランスを中心としたヨーロッパで支持され、日本でも、昨年秋に開業したパークハイアット京都のスイートルーム限定のアメニティとしても採用されている注目ブランドです。
会の進行についての説明の後、ご参加の皆様に嬉しいプレゼントのお知らせです。
クリスチャン ルブタン 様から会場でご参加の皆さま全員に、クリスチャン ルブタン のロゴ入りオリジナルムエット、『パルファン ビキニケスタセラ』のフレグランスカード、さらに『パルファン ビキニケスタセラ』の2.5mlサンプル(製品価格 パルファン 80ml / 税込41,800円)をプレゼントして頂きました。ご高配に深く感謝致します。
また、フレデリック マル様からは、ブランドの全香水と調香師の紹介、各香水の色と香りの共感覚のイメージが掲載されている小冊子を頂戴しました。貴重な資料を有り難うございました。
中野香織先生のご講演が始まりました。
最初に “「イノベーター」で読むアパレル全史 – 流行を創った変革者に学ぶ – ”(日本実業出版社)でのイノベーターの定義、そして、APPAREL、FASHION、MODE、STYLE などの用語の定義について解説がありました。そして各章のお話へと続きます。
まず第一章、”オートクチュールの始まり – 女性「開放」のイノベーション” から。香水は、シャネル No.5 を試香しました。
シャネルについて書かれたこの本も、中野香織先生が監
会場には、各界のプロフェッショナルの男性のお姿も見られます。
第2章 ”20世紀モードの発展と成熟 – 時代が求める人間像を作ったデザイナー” 。このパートでは、イヴ・サンローランの オピウムを。
香りと共に、オーデトワレのアピアランスの新旧比較です。
伝記映画が二作も公開されたイヴ・サンローランの生涯。彼の才能とイノベーションを考えます。
第3章、”モードの多様化と、その行き詰まり – ブランドが抱える後継者問題” についてジャンーポール・ゴルチエなどについて語られた後、第4章の “日本が世界に与えた衝撃” へと続きます。ここでは、マダム・バタフライと呼ばれた森英恵のイメージを香りで表現した HANAEA MORI のオーデトワレを試香します。
続いて、この日ブランド初の香水の発売日を迎えた、MIKIMOTO の MIKIMOTO オード パルファムを試香します。
中野香織氏によって語られる、ここでしか聞けない御木本幸吉氏のエピソードには参加者の皆様も驚いたり、笑ったり。そして香りから MIKIMOTO のグローバルなスピリットを感じ取ります。
続いて、ヨウジヤマモトの山本耀司氏について。
香りは Yohji Yamamoto Essential のリニューアルバージョンです。
第5章の “グローバリズムとカリスマ経営者” に続き、第6章は、”翻弄するのか? 翻弄されるのか? – 時代の寵児、クリエイティブ・ディレクター” です。トム フォード 、グッチ、セリーヌ、エトロの各ブランドを率いる個性豊かなイノベーター達のお話です。
フレグランスは、まずトムフォード のブラック オーキッド を。
グッチは、メモワール デュヌ オドゥール。
セリーヌは ナイトクラビング を試香。ボトルは ラ ポ ヌを回覧します。
第7章では” グローバル・ニッチ市場で勝負するクリエイター” として、クリスチャン ルブタン、フレデリック マル、キリアン などが取り上げられています。
クリスチャン ルブタン のフレグランス は、日本で最も人気のある パルファン ビキニケスタセラ を試香します。
アイカラー、タッパロイユも一緒に回覧します。ビザンチンとアールデコの時代を彷彿とさせるこのデザインもまた、クリスチャン ルブタン の華やかな世界を表現しています。
ロゴ入りのブランドムエットを「この本の栞にします」とおっしゃる方も。
フレデリック マルは、フレグランス業界の大いなるゲームチェンジャー、と中野香織氏。
香りは、ゼラニウム プール ムッシューを試香します。ボトルとパッケージは アウトレイジャス を回覧。香りの出版社、というブランド名の通り、書籍を連想させるボックスです。
そして、キリアン。キリアン・ヘネシーの香水への向き合い方は西洋の一般的な常識とは異なります。
イントキシケイテッドを試香。そして、クラッチバッグにもなるパッケージと共に、グッド ガール ゴーン バッド を回覧します。
最初から最後まで、中野香織先生のお話に惹きつけられた皆さまです。
この日、中野香織先生のサイン入りのご本をご購入くださいました皆様、じっくりと”イノベーター” の世界を堪能されてください。
お持ち帰り頂いた クリスチャン ルブタン の パルファン ビキニケスタセラ のパルファンのサンプルも、ぜひ肌にスプレーして存分に香りをお楽しみください。
寄せられたご受講後アンケートの一部です。
最後に重ねて、中野香織先生、ご参加くださった皆様、サンプル、テスターなどご提供くださいました各ブランドのご担当者さま、そして様々な形でご協力を頂いた皆様にお礼申し上げます。有り難うございました。
中野香織 オフィシャルサイト
http://www.kaori-nakano.com/
「イノベーター」で読むアパレル全史 – 流行を創った変革者に学ぶ –
日本実業出版社
https://www.njg.co.jp/book/9784534057525/
Earl Grey(アールグレイ)と Reminisce(レミニス)について
ÉDIT(h)
http://edithtokyo.com/fragrances/
No.5について
CNANEL
https://www.chanel.com/ja_JP/fragrance-beauty/fragrance/c/n5.html
オピウムについて
イヴ・サンローラン ボーテ
https://www.yslb.jp/fragrance/fragrance-for-her/fragrance-opium/opium-edt/512YSL.html#start=6&cgid=fragrance-opium
HANAEA MORI について
ハナエモリ 公式サイト
https://www.hanae-mori.com/
ミキモト オーデパルファムについて
ミキモト 公式サイト
https://www.mikimoto.com/jp/eaudeparfum/index.html
ヨウジヤマモト について
Yohji Yamamoto Parfums
https://yohjiyamamotoparfums.com/
ブラック オーキッド について
トム フォード ビューティ 公式サイト(英語)
https://www.tomford.com/black-orchid/T0-BLACKO.html?cgid=3-555-bestsellers&dwvar_T0-BLACKO_color=OC#start=6
ナイトクラビング について
セリーヌ 公式サイト
https://www.celine.com/ja-jp/celine-haute-parfumerie/haute-parfumerie-collection/nightclubbing-eau-de-parfum-100ml-6PC1H1005.37TT.html
メモワール デュヌ オドゥール について
グッチ 公式サイト
https://www.gucci.com/jp/ja/st/capsule/fragrances/memoire-odeur
パルファン ビキニケスタセラ について
クリスチャン ルブタン 公式サイト
http://jp.christianlouboutin.com/jp_ja/bikini-questa-sera.html
ゼラニウム プール ムッシュー について
フレデリック マル 公式サイト(英語)
https://www.fredericmalle.com/product/19566/50234/perfumes/geranium-pour-monsieur/by-dominique-ropion
イントキシケイテッド について
キリアン 公式サイト(英語)
https://www.bykilian.com/product/19797/52753/perfume/intoxicated/the-cellars#/sku/83249