香りのおしゃべり会

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香りのおしゃべり会

”My beloved Fragrance 2022(今年の私の最愛フレグランス)” 発表です

”My beloved Fragrance 2022(今年の私の最愛フレグランス)” を発表致します。例年であれば『香りのおしゃべり会』で取り上げた香水の中から投票でランキングを決定するのですが、今年は会の開催を控えていた為に、会員様有志のそれぞれの最愛フレグランスを教えて頂きました。感染症流行の影響でお目にかかれなかった会員の皆さまも、香りと共に過ごされていたご様子が分かる嬉しい投稿がたくさんです。
そして、私たちの心を打つ素晴らしい香水を生み出したパフューマー、ブランド、ディストリビューター、PR、販売員、そしてフェア等を開催された百貨店、小売店など、全ての香水に関わる皆さまの今年の努力に、改めて感謝致します。

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”My beloved Fragrance 2022(今年の私の最愛フレグランス)” 
※ご投稿を受け付けた順番に掲載させて頂いております。
※掲載画像も筆者の方に撮影して頂きました。

【1】

コロナ罹患者はアップ・ダウンを繰り返していますが、行動制限は緩和され、外出の機会が増えた今年
年甲斐もなく激ハマりしたミュージシャンの推し活に伴い復活したロッ活(ロック活動)
観たり聞いたり演ったり、ロッ活のお供として活躍したのがこの2つの香り=このブランド。
19_69はスウェーデン人アーティスト、ヨハン・ベルゲリンが展開するブランド。
60~70年代のカルチャーやムーヴメントからインスピレーションを得たフレグランスを提案しています。
このブランドの香りと音楽とは密接な関係があり
例えばチャイニーズタバコなら、映画「地獄の黙示録」からインスピレーションを得ていることから、頭の中には「ワルキューレの騎行」が勇ましく鳴り響きますし
またパープル・ヘイズなら、ジミ・ヘンドリックスの歪んだギターリフが湧き上がってきます。
エレガントの代名詞のような香水と、お世辞にもエレガントとは言い難いロックとは対極に位置しているかもしれませんが、choiceするにあたり「好きに優るものなし」という点では非常に似ています。
ジャンルとか、古いとか新しいとか、人気だとか売れていないとか、そんなことに左右されないのが「好き」
誰がなんと言おうが譲れないもの。

今年は香調よりも、香りの背景に惹かれて選んだ香りなので印象については簡単に

*チャイニーズタバコ
《トップノート》
イタリアンベルガモット
タバコ、レッドペッパー、レモン
《ミドルノート》
ジンジャー、コリアンダー
《ラストノート》
インセンス、レジノイド、シダーウッド、タール、ウード、ベチバー

何度も言っておりますが、この香りの肝はタール。
都会の喧騒や埃っぽさ、落ち着きのないザワザワ感と共に
懐かしさを感じます。
地面ばかりを見て歩く大柄な東洋人が見えるようです。

*パープル・ヘイズ
《トップノート》
イタリアンベルガモット
コルシカ島産サイプレス
カンナビスアコード
《ミドルノート》
パルマローザ、タイム、ガジュラム、バイオレットリーフ
《ラストノート》
ヴァニラ、 パチュリ、ブラックペッパー、ホワイトムスク、ドライウッド

馴染みのない香料がいろいろ。にもかかわらず香り立ちの大きな変化はなく、まるでシングルノートのよう。
ちょっとおまじないめいた不思議な香りで、怪しげな地下のライブハウスにピッタリ。

調香師はどちらも
アメリー・ブルジョワです。

会員No. 00006 122017A007 田中 香 Kaori TANAKA  

【香水名】チャイニーズ タバコ / CHINESE TOBACCO
【ブランド名】19_69 / NINETEEN SIXTY NINE
【発売年】2017年
【パフューマー】アメリ・ブルジョワ / Amelie BOURGEOIS
【香りのノート】ウッディ スパイシー
トップノート:イタリアンベルガモット、タバコ、レッドペッパー、レモン
ハートノート:ジンジャー、コリアンダー
ベースノート:インセンス、レジノイド、シダーウッド、ダール、ウード、ベチバー
【国内代理店オフィシャルサイト】
https://arteau.jp/collections/nineteen-sixty-nine/products/chinese-tobacco


【香水名】パープル ヘイズ / PURPLE HAZE
【ブランド名】19_69 / NINETEEN SIXTY NINE
【発売年】2017年
【パフューマー】アメリ・ブルジョワ / AmelieBOURGEOIS
【香りのノート】ウッディ スパイシー アロマティック
トップノート:イタリアンベルガモット、コルシカ島産サイプレス、カンナビスアコード
ハートノート:パチンコ、ヴァニラ、ドライウッド、ホワイトムスク、ブラックペッパー
ベースノート:ヴァニラ、 パチュリ、ブラックペッパー、ホワイトムスク、ドライウッド
【国内代理店オフィシャルサイト】
https://arteau.jp/collections/nineteen-sixty-nine/products/purple-haze

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【2】

“ My beloved Fragrance 2022 “ は、LE COUVENT  MIMOSA です!

この香りは、今年お守りのように毎日使用してきました。ミモザの香りが気温や湿度の変化によってキンモクセイに感じられたり、ウッディなフリージアに感じたりといつも心地よい香りの変化を楽しんでいます。香りは、体調や気分によっても感じ方が変わりますが、この香りは纏うたびに高揚感を与えてくれて時には美容液以上のトリートメント効果を感じさせてくれるところが気に入っています。

年末にかけては、膝裏にFUEGUIA1833 komorebiを、そして 手首にお気に入りのLE COUVENT  MIMOSA を纏いホリデーシーズンを楽しみたいと思っています。

会員No. 00008032021E025 匿名希望

【香水名】シグネチャー ミモザ / MIMOSA
【ブランド名】ル クヴォン メゾン / LE COUVENT MAISON DE PARFUM
【発売年】2021年
【パフューマー】ジャン=クロード・エレナ / Jean-Claude ELLENA
【香りのノート】パウダリーフローラル
トップノート:ベルガモット エッセンス
ハートノート:ミモザ アブソリュート
ベースノート:シダーウッド エッセンス
【国内代理店オフィシャルサイト】
https://www.lecouventparfums.jp/view/item/000000000149?category_page_id=ct54

【香水名】コモレビ / KOMOREBI
【ブランド名】フエギア 1833 / FUEGUIA 1833
【発売年】2016年
【パフューマー】ジュリアン・べデル / 
Julián BEDEL

【香りのノート】フローラル アンバー
トニックノート:チェリーブロッサム
ドミナントノートノート:アンバーグリス
サブドミナントノート:ムスク
【国内代理店オフィシャルサイト】
https://fueguia.jp/products/komorebi?variant=34184272150661

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【3】

今年マイブームだった香りは『Zoologist(ズーロジスト)』。『動物学者』という名の通り、生き物たちの特徴を香りで表現したブランドです。
立ち上げたヴィクター・ウォン氏の、生き物愛がひしひしと伝わってくるというか‥
生き物の香りといってもそのものズバリのアニマルノート的なものではなく、その生き物の置かれた環境や暮らしぶりをテーマにした香りです。

パンダやハチドリ、ゾウ、ナマケモノ、カメレオン‥『CAMEL(ラクダ)』は砂漠の乾ききった熱く重い風、『DRAGONFLY(トンボ)』は水面に吹きわたる睡蓮の香り。『BEE(ハチ)』は思わずなめたくなるようなハチミツそのもの。
『ティラノサウルスレックス』なんていうのもあって、スモーキーをはるかに振り切った燃える匂い。今となっては会うことの出来ない彼らが暮らしていた頃の火山活動に想いを馳せてみたり。

一番気に入ったのは『MOTH(蛾)』で、目を閉じて吸い込んだ途端にしっとりとした闇夜に包まれます。

秀逸だなあと唸ってしまったのは『SQUID(イカ)』。え?イカの香りを纏う?なんて拒絶反応が起きそうですが、イカといっても深海でマッコウクジラと戦うダイオウイカの姿をイカスミのインクの香りと竜涎香の深い甘さで表現したもの。

次はどの生き物の香りを試そうか、ワクワクが止まらないシリーズです。

実は動物園&水族館大好きの生き物マニアです(笑)。
ラコゼで生き物繋がりのテーマが登場するのを楽しみにしております!!

会員No. 0001 9062019 C 013 松本 美智代 Michiyo MATSUMOTO

【香水名】モス / MOTH
【ブランド名】ズーロジスト / Zoologist
【発売年】2018年
【パフューマー】稲葉 智夫 / Tomoo INABA
【香りのフォーミュラ】
トップノート:ブラックペッパー、シナモン、クローブ、クミン、レモン、ナツメグ、サフラン
ボディノート:ヘリオトロープ、アイリス、ジャスミン、ミモザ、スズラン、ローズ
ベースノート:アンバーグリス、ハニー、レジン、ガイアックウッド、ムスク、ナガルモタ、パチョリ、スモーク、ベチバー
【国内代理店オフィシャルサイト】
https://noseshop.jp/products/133920740


【香水名】スクイッド / SQUID
【ブランド名】ズーロジスト / Zoologist
【発売年】2019年
【パフューマー】セリーヌ・バレル / Celine BAREL
【香りのフォーミュラ】
トップノート:ピンクペッパー、ソーラーサリシレート、フランキンセンス
ボディノート:ブラックインクアコード、ソルティアコード、オポポナックス
ベースノート:アンバーグリス、ベンゾイン、ムスク
【国内代理店オフィシャルサイト】
https://noseshop.jp/products/146362970

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【4】

私の今年の最愛フレグランスは
ジャドール インフィニッシムです。
今年は本家ジャドール オードパルファムより
こちらを愛用いたしました。
両手首に本家ジャドールとインフィニッシムを其々纏うのがお気に入りです。
ジャドール ボディミルクに重ねると
すべてが満たされるような
この上ない幸福感が。
サンダルウッドが深い落ち着きをもたらしてくれるので
ベッドフレグランスとしても愛用しています。
華やかな甘さのある本家ジャドールが
大人の落ち着きを感じさせるレディ ジャドールに変身したかのような
まるで華麗なるドラマのジャドール ストーリー. . . 
そんな想像もまた愉しく
最愛フレグランスについて、あれこれと考える機会を下さった由美先生に今年も感謝です。

会員No. 0000 2122017 A 006 丹羽 美穂子 Mihoko NIWA

【香水名】ジャドール インフィニッシム /  J’ador Infinissime
【ブランド名】ディオール / Dior
【発売年】2020年
【パフューマー】フランソワ・ドゥマシー / François DEMACHY
【香りのノート】センシュアルフローラル
トップノート:ブラッドオレンジ、ピンクペッパー、ベルガモット
ミドルノート:チュベローズ、サンバックジャスミン、イランイラン、ミュゲ、ローズ
ラストノート:サンダルウッド

【オフィシャルサイト】
https://www.dior.com/ja_jp/beauty/products

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【5】

ELLA K 「Pluie Sur Ha Long
今年は何かとせわしく疲れ果て気味な日々が続きましたが、そんな中、ほぼ共に過ごしていた香りです。
ハロン湾の広く雄大で神々しい情景と静かな湿度、また以前こちらを訪れた旅の記憶を感じ、少し瞑想できることと、
謎解きをしなくても、素直に軽やかに美しくしっとり寄り添ってくれる素晴らしい香りで、
今年、私にとって、とても心身を穏やかにさせてくれる香水でした。
手に取った時のボトルの重み、感触や色も、都度新鮮な気持ちにさせてくれるのでついつい毎日求めて纏っておりました。
以前は試香してもこれほどフィットしなかったのですが、2022年一体となりました。
購入時、際立つキャラである石井氏との楽しい会話も思い出されます。

会員No. 00001 122017A002 五郎丸 惠 Megumi GOROMARU

【香水名】ハロン湾の雨 / PLUIE SUR HA LONG
【ブランド名】エラ K / ELLA K
【発売年】2018年
【パフューマー】ソニア・コンスタン / Sonia CONSTANT
【香りのフォーミュラ】熱帯の雨。
ハロン湾の湿った空気:ウォーターリリー、シクラメン
赤いアクセント:レッドベリー、ルバーブ
遠くの岸辺にはモンスーン:ネロリ
温かい地面から立ち昇る:マグノリア
地平線のかなたに:ムスク、ホワイトモス
国内代理店オフィシャルサイト】
https://www.forte-tyo.co.jp/shopping/ellak/5122/

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【6】

少し前から今年一番のフレグランスって何だったのだろうと考えていました。
今年一年を振り返っても、やはり大部分は限られた生活圏内で職場と家族と過ごすことが多い一年でした。

実は私の職場ではこの春、服装規定が厳しくなり、
いくつもある項目の中に香水という項目が上がりました。香水を纏わないなんて考えもしなかったですし、使い方を考え選んでいたのに、これが理由で香水を纏うことを躊躇するような日々が増えてしまいました。そんな時に出会ったのが、

Diorの Miss Dior ROSE ESSENCE です。
少し優しい香りではありますが、自然の薔薇いっぱいに包まれているようで、気持ちも落ち着き穏やかな精神衛生を保つのにとても役立っています。
Miss Dior のイベントがあったことも重なり、ヘアオイル、ハンドジェル、ブルーミングボディーパウダー、ハンドクリームも愛用しています。
ヘアオイルは優秀で年齢と共にうねりが出たたり、まとまりにくいヘアスタイルを整えてくれます。MissDiorとJ’ADOREを使い分け、毎日欠かせないものとなっています。
というわけで、2022年最愛フレグランスはMiss Dior ROSE ESSENCEです。

会員No. 0001 7122017A009 木村 文子 Ayako KIMURA

【香水名】ミス ディオール ローズ エッセンス / Miss Dior ROSE ESSENCE
【ブランド名】ディオール / Dior
【発売年】2022年
【パフューマー】フランソワ・ドゥマシー / François DEMACHY
【香りのノート】フレッシュ ウッディ フローラル
トップノート:ゼラニウム、グリーンノート
ミドルノート:センティフォリア ローズ
ラストノート:パチュリ、ガイヤックウッド、ヴェチバー、ムスク
【オフィシャルサイト】
https://www.dior.com/ja_jp/beauty/discover-miss-dior-rose-essence

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【7】

今年の最愛フレグランス
アントニア ANTONIA
ピュアディスタンス puredistance 

今年のファッションテーマはスポーティーエレガンスでした。
ファッションも香りも上質でリラックス感のあるものを体が欲したように思います。
ピュアディスタンスのサンプルセットを海外土産でいただいたのは5、6年前。
一嗅ぎで香料と処方の素晴らしさに心を奪われました。
苦手な香料が入っていてもピュアディスタンスの香りなら美しいと思えるほど。
その中でもリラックスできるアントニアがお気に入り。
一言でいうとガルバナムイリスでしょうか。
アントニアは拡散性が低いので、自分のためだけに纏う香り。
お風呂上がりにタブーとされている汗ばんだ胸元に2、3プッシュ(いいお値段なのでケチり気味)
パジャマの首元から漂ってくる香りに「ええ匂いやぁ」と心の中で呟きながら夢の中へ。

番外編やっと良さに気づけたフレグランス
ミツコ MITSOUKO
ゲラン GUERLAIN

数年前に受けたゲランのフレグランスコンサルテーションで似合うのはシプレだとアドバイスいただきましたが、クラシカルなミツコはまだ寄り添ってくれませんでした。
今年は香りの好みが大きく変わってきたので久しぶりに試したら、ようやくしっくり馴染むようになっていて2日前一緒に帰ってきました。

会員NO.0002 7072020D017 松垣 亜美 Ami MATSUGAKI 

【香水名】アントニア / ANTONIA
【ブランド名】ピュアディスタンス / puredistance 
【発売年】2010年
【パフューマー】アニー・ブザンティアン / Annie BUZANTIAN 
【香りのフォーミュラ】グリーンフローラル
ジャスミン、ローズエッセンス、イランイラン、オリス、アイビーグリーン、ガルバナム、バニラ、ヴェチバー
国内代理店オフィシャルサイト】
https://puredistancejapan.shop/items/59c35312ed05e62e7600020d


【香水名】ミツコ
 / MITSOUKO
【ブランド名】ゲラン / GUERLAIN
【発売年】1919年
【パフューマー】ジャック・ゲラン / Jacques GUERLAIN
【香りのノート】シプレ フルーティ
トップノート:ベルガモット
ミドルノート:ピーチ、イランイラン、ジャスミン、ローズ、ライラック
ラストノート:オークモス、ヴェチバー、アンバー
【オフィシャルサイト】
https://www.guerlain.com/jp/ja-jp/p/les-legendaires-mitsouko—eau-de-parfum-P024104.htm

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【8】

今年最愛のフレグランスはフレデリック・マル『カーナルフラワー』です。
何か迷っている時やぼんやり過ごしているときに「自分らしさ」を思い出させてくれる場面が多くありました。溌剌としたエネルギーに包まれるような優しさのグラデーションが美しい香りです。

(上記とまったく関係ないのですが、今年のサロンドパルファンの帰り際に知った pallumer の香水が気になっているので、代官山のサロンにてゆっくりと香りを試してみたいと思っています)

会員No. 0001 1122017A008 佐伯 若菜 Wakana SAEKI

【香水名】カーナル フラワー / CARNAL FLOWER
【ブランド名】フレデリック・マル / FREDERIC MALLE
【発売年】2005年
【パフューマー】ドミニク・ロピオン / Dominique ROPION
【香りのノート】フローラル
トップノート:ウォーターフルーツ(メロン)、ベジタルノート、チュベローズ(フレッシュ)
ラストノート:
チェベローズ(ミルキー)、ムスク
【オフィシャルサイト】
https://latelierdesparfums.jp/collections/editions-de-parfums-frederic-malle/products/carnal-flower-edp

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【9】

今年の最愛フレグランス

ブランド名:ゲラン
アクアアレゴリアシリーズ
フローラ サルヴァジア・オードトワレ

今年最も日常的に愛用したのがこちらの香水でした。毎日仕事場へつけていける香水を探している中、GINZA SIXのゲランへ出向いたところ、こちらの香水に心奪われました。

最初はウォーターメロンの香りですと紹介されてムエットを試すと、本当に瑞々しいスイカの香りそのものだなという驚きがありましたが、それと同時に、すごく柔らかく香る花々の香りが心地よく感じました。その後も何種類か新作香水や人気のものを試香しましたが、どこか後ろ髪を引かれたような気分が抜けず、こちら購入しました。

その日以来、仕事へ行く日は毎日のように纏うようになり、夏用にと思って購入したものの、肌寒くなってきた今の時期にも日常使いな香水として愛用しています。最近では日中はまた別の香りを楽しんでいるので、お風呂上がりに少しだけ肌にのせてそのまま眠ると、普段より心が落ち着いて安眠できるような気がしています。

ちなみにこちらの中に、ヴァイオレットが使われているからか、今年のサロンドパルファンで、クロエ アトリエ デ フルールのヴィオレットの香水を試した際、フローラ サルヴァジアを最初に試した時と同じような感覚を覚えたので、この感覚を「運命」と名づけ、購入しました(笑) 寒くなった今の時期はこのこちらも絶賛愛用中です。

会員NO.0000 1122017B011 中垣 星乃 Hoshino NAKAGAKI

【香水名】フローラ サルヴァジア / FLORA SALVAGGIA
【ブランド名】ゲラン / GUERLAIN
【発売年】2021年
【パフューマー】デルフィーヌ・ジェルク / Delphine JELK
【香りのノート】アクアティック フレッシュ フローラル 
トップノート:アクアノート、スミレ、レモン、ワイルドフラワー
ミドルノート:サニーノート、ジャスミン、オレンジブロッサム
ラストノート:ヴァイオレット、アイリス、ホワイトムスク
【オフィシャルサイト】
https://www.guerlain.com/jp/ja-jp/p/aqua-allegoria-flora-salvaggia


【香水名】
アトリエ デ フルール ヴィオレット / ATELIER DES FLEURS VIOLETTE
【ブランド名】クロエ / Choé
【発売年】2022年
【パフューマー】ファニー・バル / Fanny BAL
【香りのインスピレーション】フローラル 
エジプト産ヴィオレット
国内代理店オフィシャルサイト】
https://latelierdesparfums.jp/pages/chloe-atelier_des_fleurs

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【10】

今年も感染症の流行の影響は続き、寄せては返す波の様に緩和と自粛が交互に訪れました。ラ コゼット パフュメ の企画を立てても実現出来ないことが続き、コロナ禍の影響を受けたここ何年かでも自身が最も消耗したのが今年だった様な気がします。しかし落ち込んでばかりはいられないと、思考と生活のリズムを変えようと朝の散歩に出るようにしました。頭を空っぽにして、気の赴くままに歩く瞑想の様な散歩です。出かける前に棚の中からその日の香水を選ぶのですが、ある日エディットの『Kagamigoshi(カガミゴシ)』を纏っている日は、なぜか鳥の声がよく聞こえたり、木々の葉の色が鮮やかに見えたり、空気がよく香ったり、なんと言いますか、五感が開くような感覚を覚えたのです。不思議でした。

covid-19 が人々の生活を大きく変えてしまったことを考えると同時に、 歴史上のこれまでの天災人災や人の思惑などを乗り越えて、現在まで長く続けられていることについて思う時、中でも強く思い出されるのは6月に参加させて頂いた芝増上寺での志野流香道の献香式、そしてラ コゼット パフュメの皆さまと一緒に参加した門香体験のことです。700年の間、ただ、香を供える。そのことの一端に今年再び触れさせて頂いたことは、とても貴重な体験でした。

朝の散歩を続けるうちに、やがて近くの神社に立ち寄る様になりました。1000年以上の歴史を誇るこちらの神社では、毎日朝拝、そして夕拝が行なわれています。お香の香りに満ちている寺社とは異なり、神社では香りを供えることはされません。神様がお喜びになるのは、毎日異なるお供え物の季節の野菜や果物の匂いなのでしょうか。嗅覚の代わりに聴覚から受ける刺激は豊かです。太鼓の音、神職の方の声の響き、笏(しゃく)を上げ下ろしされる時の衣擦れの音。空を飛んで行く鳥の声。そして土地柄ですが、週末の朝は昨夜の余韻を残した人々の声なども。これは野生の動物の声にも思えたりします(笑)。都会で自然と人の営みについてを巡らせ、香水の役割についても考える時間となりました。

その様にして7、8月は『Kagamigoshi(カガミゴシ)』と一緒に散歩を続けているうちに考えもまとまり始め、9月からはYouTubeを始められることとなりました。
静かで力強いフランキンセンスと、悪戯っぽいトンカビーン、この香りの背骨の様に中心を支えるイリス。
今年の梅雨から真夏にかけて、しっかりと私を支えてくれた『Kagamigoshi(カガミゴシ)』を今年の私の最愛フレグランスに選ばないわけにはいきません。

La causette parfumée 代表 地引 由美 Yumi JIBIKI


【香水名】カガミゴシ / Kagamigoshi
【ブランド名】エディット = ÉDIT(h)
【発売年】2021年
【パフューマー】レスリー・ゴーティエ / Leslie GAUTIER
【香りのノート】ハーバルスパイシースイート
トップノート:フランキンセンス、マンダリン、ジュニパーベリー
ミドルノート:トンカビーン、イリス、クラリセージ
ラストノート:ベチパー、ホワイトセダー、バニラ
【オフィシャルサイト】
https://edithtokyo.com/fragrances/

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