La causette parfumée vol.16
『La causette parfumée ラ コゼット パフュメ – 香りのおしゃべり会 』(通称ラコゼ)第16回が2018年8月19日(日)に六本木の国際文化会館にて開催されました。
まず初めの香水のパートでは、9月14日(金)発売の『モン ゲラン オーデトワレ / ゲラン』、日本未発売の『メ フルール ドゥ ローズ / ジャン=ミッシェル・デュリエ』、『マ グリフ / カルヴェン』、『オピウム / イヴ サンローラン』のヴィンテージ品と現行品が紹介され、全員で試香を行いました。
今回のラコゼは『日本人はなぜ臭いと言われるのか 体臭と口臭の科学』(光文社新書)を上梓された内科医の桐村 里紗(きりむら りさ)先生をお迎えし、『においが語るあなたの健康』というテーマでお話をお伺いしました。本書を企画された出版プロデューサーの久本 勢津子(ひさもと せつこ)様にもお越し頂き、出版の動機をお聞かせいただきました。
「大多数の方が日本人は無臭だ、と認識されていると思いますが、なんと在日欧米人の72%から口臭がキツい、と思われていたという事実を知り、そのショックから始まった本です。においフェチ(笑)だとおっしゃる桐村さんからお原稿をいただくうちに、においは動物である人間のもっとも重要は判断材料であること、脳との密接な関係、臭う人は健康に問題があること、勘違いしていたオーラルケアと体臭ケアなど、目から鱗の事実を知って驚き、質問攻めにさせて頂きながら完成した本です」
向かって左から 久本 勢津子 様、桐村 里紗 様、地引 由美
「ラコゼで悪臭についてこれほどたくさん話されるのは初めてですよね」と始まった桐村先生のお話は、まず「お肌の曲がり角」ならぬ「においの曲がり角」について始まり、においが表現する体の中の状態と、体の表面に存在する常在菌について、現代医学での菌の解釈の仕方、においの感じ方の個人差とパートナー選び、体臭の種類、加齢と生活習慣とにおい、腸内環境と体臭、毛穴の状態と汗臭、口臭とその原因など、どのトピックも興味深く、丁寧にご準備くださったレジュメのおかげでとてもよく理解出来ました。
若い女性特有の体のにおいから加齢臭まで。日本人がとりわけ多く持っている若さをキープできる菌と、そのチェック方法、口腔衛生管理の為にすぐに取り入れたいアイテム etc…予防医学の普及に力を入れている桐村先生から具体的に製品名まで提示して頂いた製品は「すぐに取り入れたい」というお声も上がりました。
そして何よりも大切なのは、体から発せられる悪臭はどの部分からでも何かしらの病気、または、病気の予兆であることです。桐村先生がライフワークとされている予防医学がより注目され、多くの人の常識となることを願います。
会の最後の皆様の感想&質問タイムもたいへん盛り上がりました。香水をまとう前の、自分自身のにおいと健康について考えられた、たいへん有意義な会となりました。
桐村 里紗 先生、素晴らしいご講演を有り難うございました。
桐村 里紗 先生のブログ:ドクターりさの躍動するブログ
『香水の悪臭のマリアージュ?:ラコゼお話会レポ』
http://dr-lisa.info/2018/08/20/lacausetteperfumee/
光文社 公式サイト
「日本人はなぜ臭いと言われるのか 体臭と口臭の科学』(光文社新書)
ゲラン 公式サイト(日本)
https://www.guerlain.com/jp/ja
ジャン=ミッシェル・デュリエ 公式サイト(フランス)
https://www.jeanmichelduriez.com/fr/
カルヴェン パルファン(フランス)
http://www.carven-parfums.com/fr
イヴ・サンローラン(日本)
https://www.yslb.jp/