La causette parfumée Grand Prix 2020 ラ コゼット パフュメ パルファン グランプリ 2020
ラコゼット パフュメ会員が選ぶ今年の香水No.1!2020年、ラ コゼット パフュメ 香りのおしゃべり会で取り上げた香水のうち、会員の投票で最も人気のあった香水『ラ コゼット パフュメ パルファン グランプリ 2020』が決定しました。実際に香水を購入して愛用するリアルな香水ユーザーの声が反映されるランキングとして、一昨年の第1回からこのグランプリは国内外を問わず注目されています。
今年エントリーされた香水は10点。1月から11月まで、毎月の『香りのおしゃべり会』で紹介された中で、月毎に人気のあった香水、また注目の新作香水がエントリーされ、投票権を持つ24名のラ コゼット パフュメ会員が、1位、2位を選び投票します。
今年はブランド名と香水名を記さないブラインド試香で投票が行われ、全国各地の会員様から郵送された投票券の集計結果によりグランプリが決定し、12月20日(日)のクリスマスランチ会にて発表されました。
それでは、結果発表です。
第1位=グランプリ
ルビキス オードゥパルファン / クリスチャン ルブタン
パフューマー ダフネ・ブジェ
投票に添えられたコメント
・ホワイトフローラル好きなので、青さがあり華やかできれいなこちらに一票。
・最近、生花を触ったばかりで、素敵な時間を思い出す香りで選ばざるを得ない感じでした。
・春の野原の様な懐かしさ。
第2位は獲得ポイントが同点となり、発売時期が早いものから順に2-1、2-2とさせて頂き掲載致ます。
第2位 2-1
ウール ダプサンス / ルイ ヴィトン
パフューマー ジャック キャバリエ =ベルトリュ
投票に添えられたコメント
・最後まで大変悩みました。コロナ禍にあり、自由に外出していた生活から生活変容を余儀なくされた2020年。振り返ってみると断捨離をしてすっきりできた、とまでは至らず。外出せずに気分をリフレッシュし、リラックスする時間を工夫しておりました。そんな気持ちに寄り添う香りを選ぶことが出来たと思います。
・私にとって、ここ数年でベスト3に入る香水です。
・重すぎず、リラックス出来るラストが好きです。
第2位 2-2
ヴァーダント / メゾン レクシア
パフューマー 非公開
投票に添えられたコメント
・今年のステイホームの時にあると嬉しい香りを選んでみました。
・寒い時に嗅ぎたい香り。
・ラスベガスのカジノのように華やかで知的な緊張感のある香り。
第4位
3-17 / サノマ
パフューマー ジャン=ミッシェル デュリエ
投票に添えられたコメント
・今までの好みの香り(クラシカル)とは違ったものに惹かれるようになりました。もう家の中になくてはならない香りになりつつあります。
・着物で作ったドレスのように懐かしさを新しさに変える斬新な香り。
・アルバイトの女子大生にも選んでもらった所、1位とのことでした。
・第一印象で決めました。
第5位
ココ ヌワール / シャネル
パフューマー ジャック ポルジュ
投票に添えられたコメント
・(エントリーされた)10の香りの中では一番クラシックに感じ、ほのかなパウダリー感が気持ちを豊かにしてくれます。とげとげしさが無くエレガントでした。
・心に持っている、心のどこかに存在している香り。そうよね、私、と存在を確認しあうような心の友のような香りの印象。
【講評】
今年も投票結果は接戦となり、1位、2位、3位は最後まで同点を獲得しており、最後にご投票を頂いた方の一票によって1位が決定しました。すでに皆さまが感じていらっしゃる様に、2020年は特別な年でした。ヨーロッパでは、ラグジュアリーブランドを擁する大きなグループ会社が、自社の香水の原料として保管していたアルコールを医療従事者の為の消毒用ジェルの製造へと転用して社会貢献をするなどのことがあり、ブランドから大きな話題性のある香水の発売は来年へと繰り越されました。ニッチフレグランスブランドもまた、その動きに続きました。
その中でも華やかに発売されたのがクリスチャン ルブタン の新しいシリーズです。ラグジュアリーなブランドイメージでありながら、自然の花の優しさ、豊かさを感じさせる香りの ルビキス オードゥパルファン / クリスチャン ルブタン が第1位となりました。11月4日の発売ですしたので、これからますます人気となることでしょう。
第2位は同ポイントで二つの香水が選出されました。発売日が早かった順に、2月27日発売の ウール ダプサンス / ルイ ヴィトン を2-1、10月1日発売の ヴァーダント / メゾン レクシア を2-2として掲載させて頂きました。
ウール ダプサンス / ルイ ヴィトン は、大勢で集まる機会が減って静かに過ごす時間が増えた今年、ラグジュアリーなテイストがありながらも、別荘や隠れ家で過ごすひと時のような穏やかさを感じさせる香水として、ジャドールなどの華やかな香水を好む女性たちから多く支持されました。
爽やかで動きを感じさせるシトラスグリーンノートが印象的な ヴァーダント / メゾン レクシア は在宅勤務の時間に、自分の為に纏う香りとして好んだ方が多かった様です。不安な心を優雅に整えてくれる香り、という意見も多くありました。
第4位の 3-17 / サノマ もコロナ禍の影響で発売時期が大幅に遅れ、日本では11月3日にローンチしました。「日本人のための香水」というコンセプトのもとに、纏う人と、その周りの人が心地よくいられるようにと見えない工夫が凝らされた香りが、自粛期間中に自らや近しい人々と向き合う時間に心の琴線に触れたようです。
第5位の ココ ヌワール / シャネル 。2012年発売の香水です。海外旅行が特別なことになってしまった今年、イタリアのヴェネツィアの旅を思わせるオリエンタルノートが心に響いた方が多かったようです。また長く愛用されている方にとっては、時代が動く中で自らを確認する様な役割を果たす香りとなりました。
年末になっても対ウィルスの決定的な安全策が見つかっていない状況下では、何を行なうにも自分自身の判断が重要になっています。香水選びも話題の香りを選ぶ、というよりも、一人ひとりの感覚がより重要になるでしょう。閉塞されたような感覚を覚える空気感の中では、纏う香りは軽やかに、深い濃厚な香水であったもどこかに透明感を感じさせる香りや、自然の豊かさを表現した香りが支持されていくでしょう。SNSの拡散効果の大きさに、既存のメディアよりも香水を纏う個人向けにPRを行うブランドも増えてきました。ブランドが香りを纏う人に対して、より真剣に向き合っていくようになることと思います。
最後に、今年も『ラ コゼット パフュメ パルファン グランプリ』に多大なるご協力をいただいた皆様に心から感謝申し上げます。